・ノリで始めただけだし、もうやめよっかなぁ。。。
この記事ではギターを練習するよりも前に気をつけて欲しいことをお伝えします。
これを知っているのと知らないとではギターの挫折率が圧倒的に違います。
もし辞めそうな初心者の友達がいたら是非この記事の共有を!
ギター初心者がプレイアビリティを意識すべき理由
結論からお伝えします。
ギター初心者がプレイアビリティを意識すべき理由はギター挫折の理由のほとんどがプレイアビリティの欠如だからです。
突然ですが、野球の練習でヒットを打つ練習をしているのに結構太めのゴボウで練習している人がいたらあなたはどう思いますか?
その人が言うんです。「こんなに毎日練習しているのに全然上手くならないんです。。」と。しかも本人はバットだと思って練習している。
流石のイチローでも太めのゴボウではヒットを打つことは難しいでしょう。
当たり前ですが、いくら正しい練習法を実践しても使用する道具が使いにくければ上達は遅くなります。
特に初心者は上達スピードが遅いと「自分には才能ないのかな?」という思考になり、最悪の場合辞めてしまうのです。
実際、僕もアコースティックギターを辞めてしまった友達が何人か居ますが、ギターを弾かせてもらうと圧倒的に弾き辛いことが多いです。
なので初心者は練習の前にまず弾きやすさを徹底的に追求してください。
音楽業界ではこの弾きやすさ・演奏性のことをプレイアビリティと言います。このプレイアビリティを高めることができれば弾きやすくなる⇨上達が早くなる⇨練習が楽しくなるの好循環に入ることができるのです。
さてあなたのギターは弾きやすいでしょうか?
ギター購入時にも弾きやすさを見る必要がありますが、この記事ではあなたが今持っているギターでプレイアビリティをあげる方法を紹介していきます。
プレイアビリティをあげる3つの方法
今持っているギターですぐにプレイアビリティを改善できるポイントは以下の3点です。
弾き易さとギターの値段は比例しません。
どんなに安いギターでもある程度弾き易いレベルに持っていくことは可能です!!
1,000円ギターで2年ほど練習していた僕が保証します。
- 弦高
- 弦の種類
- フレットの素材
3つが同列みたいに書いていますが、弦高が一番調整し易くダイレクトにプレイアビリティに直結します。
弦高
この記事で一番伝えたい所は正直ここだけと言っても過言ではありません。
一番ダイレクトに弾きやすさに直結するポイントなので、今まで気にして無かった人はすぐに確認してくださいね!
弦高とは
弦高とはフレットから弦までの高さのことを指します。
弦高が低いと弾き易くなりますが、音量も下がります。高いと弾き難くなり音量も上がります。
また高いと押さえるのに力が必要ですし、距離がある訳ですから素早いコードチェンジや早弾きがしにくくなります。
弾き語りでコードしか弾かない方は弦高が高くても問題ないと思いますが、初心者やソロギターに挑戦する人は弦高は低くしてプレイアビリティを重視した方が良いでしょう。
前述した挫折した人のギターで感じた弾き難さはほぼ100%弦高が高いことが原因です。
僕が弾いた時のでは4〜5mmもある人も居ました。プロでも弾きにくいと感じる高さのはずです。
誤解を恐れずに書きますが、弦高は6弦側が2.5mmになる高さを目指しましょう。
ここを基準にしましょう!
私は3mm以上だと弾きにくいと感じますので常に2mm~2.5mmの間です。
フィンガーピッキング界で「ギターの神様」と称されるトミー・エマニュエルの弦高は2mm以下だと言われています。
この弦高はMatonというギターブランドが弦高を下げやすい作りをしているのもありますのでこの弦高を目指す必要はありません!!
ギターの神様が低めの設定しているのに初心者が弦高を高くしていて練習しているって変だと思いませんか?
なんでもかんでも弦高を低くして良いわけではありません。低くしすぎると、弦がビビり*ます。
*ビビる:弦を弾くと押さえているフレットと違うフレットに弦が触り音がビリビリすること
どうやって弦高を調整するのか
弦高は以下の点に左右されます。
- ネックの反り
- サドルの高さ
ネックの反り
ギターを抱えた時に前にネックが反ることを順反り、後ろに反ることを逆反りと言います。
順反りすぎると弦との距離が空くため、弦高が高くなります。
ネックはトランスロッドで調整できますが、最初から自分で調整すると余計におかしな事になりかねないので注意しましょう。
最初は楽器店に持っていくのが吉です。
サドルの高さ
👇サドルはこの白い部分です。
サドルは自分で一番調整しやすい所で、削ることで弦高を調整することができます。
紙やすりで削る事ができますが、変な形で削れてしまうと音色が悪くなったりしますので必ず紙やすりは机に置いてサドルを動かす形で削ってください。
また簡単に削れるので少しずつ削って行きましょう!
削ったら元に戻せないので初めての人は新しく買ったサドルを削りましょう。
サドルは安いものだと300円くらいで売っているので最寄りの楽器屋やAmazonなどで購入してください。
ただ必ず①ネックを正しい角度に調整してから②サドルを削るという順番は守ってくださいね!
もちろんサドルも楽器店で調整できるので最寄りの楽器店に相談しても良いですね。
弦の種類
ノンコーティング弦とコーティング弦では弦のツルツル具合が違います。
ノンコーティング弦はツルツルしにくく、指に吸い付いた感じがするのでスライドしにくい事があります。
コーティング弦はツルツルしているのでスライドやチョーキングがしやすいです。
ブランドによってツルツル具合は違うのですが、エリクサーが一番滑ると思います。
慣れるまで滑りすぎて弾きにくいという人もいるのでそういう人はアーニーボールやピラミッド弦を試してみましょう!
ピラミッド弦おすすめです!
https://www.watanabe-mi.com/honten/list/p85304/
詳しい弦の種類はこちらも確認ください。
https://acgleather.net/entry/selection
フレットの素材
フレットを変える場合は結構お金が掛かりますので気軽にできないですが、ここもプレイアビリティに影響があります。
素材は2つ
- ニッケル
- ステンレス
ニッケルは多くのギターメーカーで採用されています。カスタムされていなければ、あなたのギターもニッケル素材のフレットのはずです!
ステンレスに変えるとかなり滑りやすくなるのでスライドもチョーキングも楽々できます。ただ弾きやすさと引き換えに音が硬くなり、高音がキンキンするのでそれがいやで元に戻したという方もいるのでご注意を!
ステンレスですから半永久的に削れることはないことも魅力の一つです。
あくまでプレイアビリティに影響するポイントとしてフレットの素材をあげていますが、ニッケルで困ることはまずないので「こういう選択肢があるんだ!」くらいで頭の片隅に置いておいてください。
まとめ
もう一度誤解を恐れず書きますが、弦高はめちゃくちゃ重視してください!
弦高問題で辞めてしまうギタリストを1人でも減らしたいのです。!!!
初心者・ソロギターを弾く方にとっては1に弦高、2に弦高と言っても良いくらい重要です。まずは6弦が2.5mmになるように弦高を調整しましょう!
そこを基準として1~2ヶ月後に上げるのか下げるのか判断するのがおすすめです。
数ヶ月間たくさん練習していたけど、ゴボウでヒットを打つ練習していた事に気づいた!なんて事が無いように早いうちに弾きやすいギターにしちゃいましょ。
近くに楽器屋さんがある人は実際に自分のギターが弾きやすい状態なのかを把握するために直接持って行ってみてください。そこで問題があれば調整してもらえば良いだけの話です。
ちなみにそこのお店で買ったギターじゃなくても調整はしてもらえますよ!!
お店によってネックの角度の調整を無料でやってくれるところもあるので調べてみてください。
- 弦高が低い:弾き易いが音量が下がる。
- 弦高が高い:弾き辛いが音量が上がる。
- お店に行って調整してもらうのが一番良い。