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IoTとは
IoT(アイオーティー)という言葉は聞いたことありますか?
IoTとはInternet of Thingsの略で直訳すると「モノのインターネット」、あらゆるモノをインターネットに接続する技術のことを指します。
最近ではIoT家電として、防犯カメラ、冷蔵庫、お掃除ロボットなどインターネットと接続できるものが増えましたが、家電以外にも温度計、人感センサー、などセンサーなどもIoT化されてきました。
ざっくりIoTでできることは以下の通り。
- 遠隔操作(ex. 外出先からエアコンを操作)
- 状態確認(ex. 外出先から部屋の温度・湿度を確認)
- 操作自動化(ex. 部屋が28℃になったら25℃の冷房をつける)
そしてこれを行うことができるのがSwitchBotです。
SwitchBotとは
SwitchBotとはスマートリモコンなどIoT製品を作っているブランドです。
スマートリモコンとは「赤外線リモコンで動かす家電」をスマホから操作できるようにするための機器です。
これで外出先からインターネットを介して家電を操作できるようになります。
「湿度が60%を超えたら除湿器ON」のような自動操作にはこのスマートリモコンが必須です。
SwitchBotの拡張デバイスについて
SwitchBotの特徴は拡張デバイスの種類の多さです。日々、新製品が出るので画像にあるものより多くの拡張デバイスがあります。
その中でも「ボット」を使うことで物理スイッチの家電も操作できるようになります。
「押しボタン式」「スイッチ式」どちらも対応しており、ほとんどのスイッチに取り付け可能です。
SwitchBotの加湿器をオススメしない理由
ちなみにSwitchBotには加湿器がありますが、超音波式のためギターの温湿度管理にはオススメできません。
超音波式をオススメできない理由は以下です。
- 水の粒子が大きく、周りがビショビショになる。(局所的な加湿)
- 白い水垢やカビが発生しやすい。
- 雑菌が繁殖しやすい。
会社のデスクなど局所的に短時間だけ使用するシーンではオススメですが、超音波式の局所的な加湿は長時間使用を想定する部屋の温湿度管理には向きません。
購入したもの
購入したSwitchBot製品を見ていきましょう。
SwitchBot ハブミニ
ハブミニはSwitch Botのスマートリモコンです。
赤外線リモコンで動かす家電をスマホから動かすために使います。
今回はエアコンのみ連携させますが、赤外線リモコンがあればテレビや照明なども連携できます。
また「湿度が60%を超えたら冷房をつける」という自動化に必要な条件設定もスマートリモコンで行います。
- リモコンを家から無くす。(スマホに置き換え)
- 外出先から家電を操作。
- 家電操作を自動化。(温度や時間など条件を設定)
SwitchBot 温湿度計
こちらを使って温湿度をモニタリングしていきます。
- スマホから温湿度を確認
- 異常値のアラート機能
- 年間のデータ蓄積(CSV)
SwitchBot ボット
このデバイスは物理スイッチのON/OFFをするデバイス。
今回は除湿器・加湿器の電源ボタンを押すために使います。
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設定してみよう
<図解>ゴールをイメージしよう
必要なものが揃ったので、完成形を図解してみました。
エアコン
エアコンには赤外線リモコンがあるため、ハブミニ(スマートリモコン)を使って連携します。
温湿度計
温湿度のモニタリングにはSwitchBotの温湿度計を使用します。
これもハブミニに連携させます。
除湿器or加湿器
赤外線リモコンがついていない除湿器と加湿器はSwitchBotのボットを使って操作します。
ボットはハブミニと連携してさせて操作します。
操作デバイス
SwitchBotはスマホアプリですが、Google Nest MiniやAmazon Echoなどスマートスピーカーを使い、声で操作もできます。
これで家にいるときは声で家電を操作し、外出先からはスマホを使って操作できるようになるのです。
つづいて設定方法に移りますが、アプリに従って進めるだけでかなり簡単です。
ハブミニの接続方法のみアプリ画面と共に説明しますが、それ以外も接続手順は似ているので割愛します。
それでは設定していきましょう。
アプリをインストール
まずはSwitchBotアプリ(無料)をダウンロードします。
▼Switch Botアプリ
App Store:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.theswitchbot.switchbot&hl=ja
Google Play:https://apps.apple.com/jp/app/switchbot/id1087374760
エアコンをハブミニと連携
エアコンは赤外線リモコンを使ってハブミニと連携します。
- ハブミニをコンセントに挿す
- アプリにハブミニを追加
- 追加したハブミニにエアコンのリモコンを登録
①ハブミニをコンセントに挿す
5V1A以上の充電器(別途用意)を使ってハブミニをコンセントに挿したらアプリの設定に移ります。
今回はiPhone付属の充電器を使用しました。
②アプリにハブミニを追加
アプリを起動し、「+」を選択したら「ハブミニ」を選択。
自宅のWiFi SSIDとパスワードを設定すれば追加完了です。
TOP画面にハブミニが追加されていたら成功です。
③ハブミニにエアコンを登録する
ハブミニをタップし、「リモコンを追加」を選択
エアコンを選択し、ハブミニを3秒以上長押しして点滅させます。
ハブミニが点滅したら、赤外線リモコンをハブミニに向けて適当にボタンを押してください。
そうするとアプリがリモコン画面に遷移します。
画面上部で型番1/10とありますが、エアコンを動かすリモコンの候補が10個が出ているという意味です。
10個のうち、どれかでエアコンが反応するので、合う型番を見つけたら「保存」を選択します。
最後にデバイス名を「エアコン」などにして保存すれば、アプリに表示されます。
▼こんな感じで動きます。
温湿度計を設置
アプリ連携はハブミニと変わらないので割愛します。
設置場所やその他の便利機能を紹介します。
<温湿度計>設置場所
湿度は部屋の場所によってブレが生じるため、可能な限りギターの近くに設置する必要があります。
温湿度計には磁石がついているため、金属があれば貼り付けられます。
僕は壁美人でギターを壁掛けしているので、ここに設置しました。
ギターを置く時にも干渉せず、近くに配置できるので便利。
温湿度計ですが、Air Pods Proと比べるとこんなに小さい。
ギターケースにも余裕で入る大きさなので、ケース収納派でも安心です。
<温湿度計>ウィジェットで確認
温湿度はアプリを開かなくてもホーム画面のウィジェットから確認できます。
サイズも2種類選べて、タップすればアプリにも飛べます。
<温湿度計>過去データの確認
ウィジェットでは現在の温湿度の確認しかできませんが、アプリ詳細に入ると時間単位から年単位まで過去のデータを遡ることができます。
計測されたデータはCSVでダウンロードすることもできます。
<温湿度計>データの正確性について
メーカーによると温度が0.4℃、湿度が4%の誤差ということでした。
世界標準センサーと比べてみた
世界標準のSENSIRION社センサーを積んでいるLee Guitars 温湿度計と比べてみました。
結果は温度が±1℃、湿度は平均-1〜5%のズレがありました。
Lee Guitarsより高い湿度を示すことはなかったので、Switch Botは少し低めに表示されると認識していれば良さそう。
除湿器or加湿器にボットを設置
つづいて除湿器or加湿器にボットを設定します。
こちらもハブミニとの連携方法は割愛。
加湿器にボットを取り付ける
アプリ連携が終わったらボットを加湿器に取り付けます。
ボットの裏側には両面テープが貼られています。
シーズンごとに加湿器と除湿器につけ変えていくため、替えの両面テープも買っておくといいでしょう。
公式から専用の両面テープも売っていますが、自分で買って同じ形に切って使った方が安く済みます。
▼こんな感じで動きます。
これで外出先からでも除湿器or加湿器を動かせるようになりました!
Switch BotとGoogle Nest Miniを連携させる
家電とSwitch Botの連携ができたら、Google Nest Miniと連携していきましょう。
Googleホームアプリの「+」>「デバイスのセットアップ」を選択
Googleと連携させる>「Switch bot Smart」を選択すれば完了です!
声で操作してみる
早速、声で操作してみます。
温度・湿度の自動コントロール
記事執筆時点では8月なので自動化の条件は以下に設定します。
室温28℃上回った時、冷房をつける。
室温25℃下回った時、冷房を消す。
湿度63%上回った時、除湿器をつける。
湿度41%下回った時、除湿器を消す。
設定方法を動画にしてみました。こちらも簡単です。
動画の容量で温度・湿度のON・OFFのシーンを作成すると自動で家電が動いてくれます。
まとめ
記事執筆時点で、購入したSwitch bot製品の3つの金額を合計すると10,325円になりました。
1万円で温度・湿度管理からも解放されるなんてコスパ最高ですね。
Switch bot製品はAmazonのセールのたびに安くなるので、次のセールで狙ってみてはいかがでしょうか!