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【レビュー】ギタリスト向け除湿機の最適な条件とオススメは?

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湿度に悩む人
湿度に悩む人
  • ギタリストに向いている除湿機ってなんだろう?
  • いつも梅雨が終わると楽器店に修理を出している・・・
  • 除湿機ってうるさくないの?

こんなお悩み・疑問をお持ちではないですか?

今回はギタリストとって最適な除湿機について解説していきます。

除湿機の種類

除湿機にはいくつか種類があります。

  • コンプレッサー式
  • デシカント式
  • ハイブリッド式

 

それぞれの特徴を表にまとめてみました。

種類 夏の除湿力 冬の除湿力 電気代 動作音 排熱
コンプレッサー式 ◎高い ▲低い ◎安い ▲大きい ◯小さい
デシカント式 ▲低い ◎高い ▲高い ◯小さい ▲大きい
ハイブリッド式 ◎高い ◎高い ○冬は高い 夏:▲
冬:◯
室温が高い時◯
室温が低い時▲

 

コンプレッサー式はエアコンと同じく、湿った空気をコンプレッサーで冷やし、水滴に変えて除湿します。

そのため室温が高いほど効果を発揮するため、冬の除湿には向きません。

また電気代が安く、排熱も少ないですが、小さいエアコンの室外機を部屋に置くようなことなので動作音が気になるところ。

夏の湿度対策に向いているのがコンプレッサー式です。

 

デシカント式はヒーターを使って乾燥材に湿気を吸着させて除湿します。

動作音は小さいですが、室温が上がりやすいため夏の使用にはおすすめできません。

冬の結露対策に向いているのがデシカント式です。

 

ハイブリッド式はコンプレッサー式とハイブリッド式を使い分けることができるもののことを指します。

機能が優れている分、値段も最低5万円近くになるので、お金に余裕がある人や1年中除湿したい人にはお勧めな除湿方式になります。

ギタリストに最適な除湿機の条件

除湿方式が分かったところで、ギタリストに最適な除湿機の条件を挙げると以下3つになります。

  • コンプレッサー式
  • 静音設計
  • タンク容量が2ℓ以上

 

日本でのギターの湿度管理においては梅雨〜夏は除湿冬は加湿が必要になります。

除湿が必要なのは夏のみなので、夏に向いているコンプレッサー式がオススメです。

しかしコンプレッサー式は動作音がネックになるため、できれば静音設計のコンプレッサー式を選んだ方が良いでしょう。

 

また見落としがちなのがタンク容量です。容量が大きいほど、排水頻度は少なくなります。

2ℓ〜3ℓあれば1日2〜3回の排水で済むので、外せない条件です。

 

ということで今回は条件を満たしたアイリスオーヤマの除湿機をレビューしていきます。

アイリスオーヤマ_IJC-H65のスペック紹介

購入した商品はアイリスオーヤマのIJC-H65です。

方式:コンプレッサー式

タンク容量:2.5ℓ

値段(購入時):¥13,990

電気代:5円/h

機能:

  1. モード:「衣類乾燥」・「自動」・「標準」・「弱」
  2. タイマー:2・4・8時間
  3. 送風角度(スイング):「広角」「上方向」「下方向」

 

 

除湿効果・騒音の検証

 

まずは除湿効果から見ていきます。

検証する部屋のステータスはこちら

 

モードは4つありますが、標準モードの数値を1時間毎に追っていきます。

▼開始時点:18時

▼1H経過:19時

▼2H経過:20時

▼3H経過:21時

除湿効果まとめ

 

結果をまとめます。

開始時 1H経過 2H経過 3H経過
室温 26.9℃ 28.2℃(+1.3) 28.8℃(+0.6) 29.1℃(+0.3)
湿度 70% 60%(-10%) 57.%(-3%) 57.%(±0)

 

一般的にギターにとって許容範囲の湿度は40%〜60%で最適な湿度範囲は45%〜55%と言われていることが多いです。

その点、1時間で60%という安全区域まで一気に下げてくれています。

また2時間〜3時間では湿度変化がなかったので、2時間あれば標準モードの効果を最大限に引き出せるということも分かりました。

温度が上がりにくいコンプレッサー式ですが、3時間で最初の室温より2.2℃程上がりました。

湿度が57%と言えど、室温が29℃になると流石にじんわり汗をかく体感温度ですね。

 

ちなみに3時間たった後、26℃設定の冷房を入れながら更に1時間回したところ、以下のような結果になりました。

3時間(除湿のみ) 5時間 (除湿+冷房)
室温 29.1℃ 27.3% (-1.8)
湿度 57% 52% (-5%)

素晴らしい結果です。

冷房と併用することで最適な湿度である45〜55%の範囲に入りました。

27℃と聞くと暑そうに見えますが、湿度が52%しかないと体感で24.5℃に感じるので過ごしやすいです。

▼体感温度計算サイト
https://keisan.casio.jp/exec/system/1257417058

 

IJC-H65の除湿力
  • 標準モードの1時間稼働で70%→60%まで下げられる
  • 8畳部屋は2時間あれば最大限の効果を発揮できる
  • 冷房と合わせると最適湿度(45〜55%)範囲まで落とせる

 

 

騒音レビュー

騒音測定器を使って「客観的な数値」と共にレビューしていきます。

数値レビューで使用する騒音計は環境計量士も使用しているというSutekusの測定器を使用しました。

除湿機の動作音について、以下のような売り文句がありました。

【夜も安心】弱モードで静かに運転。お子様の勉強や睡眠の妨げにならない。

※参考:https://www.amazon.co.jp/dp/B079MCT7S5/ref=cm_sw_r_tw_dp_X0V0AJ783Y7QAM8J9S0T

 

売り文句が本当なのかしっかり検証していきます。

まずは騒音の目安をご覧ください。

▼騒音の目安

70db
・セミの鳴き声2mの距離
・やかんの沸騰音1mの距離
60db
・普通の会話1mの距離
・掃除機1mの距離
50db
・静かな事務所
・換気扇1mの距離
40db
図書館
・静かな住宅地の昼
30db ・ささやき声
20db
・木の葉の触れる音

 

50dbの欄に記載がある「換気扇1mの距離」では寝れる気はしません。

そのため40db代前半くらいであれば睡眠の妨げにならない証明になるかと思います。

図書館で寝てる人なんてたくさん居ますもんね笑

 

騒音測定器での騒音レビュー

 

今回は除湿機の「標準モード」「弱モード」を1m・2m・3mの地点から計測してみました。

▼結果はこちらになりました。

1m 2m 3m
標準モード 48db 47db 45db
弱モード 43db 42db 39db

※小数点四捨五入

標準モードでは3m離れても45db以上は出ていますね。弱モードは1m地点で既に43dbですが、3m離れると30db代に突入します。

 

体感での騒音レビュー

数値を見てもピンと来ないと思うので、ここからは僕の体感でのレビューをしていきます。

私は睡眠の際に「弱モード」で2〜3m離して使用していますが、何も音を気にせずに寝れます。

「弱モード」は「標準モード」よりパワーは落ちますが、朝起きたら湿度が65%以上になっているということは無く、60%ほどを維持することはできていました。

試しに「標準モード」で寝てみようとしましたが、寝れなくもないが気になるというのが正直な感想です。

感覚と数値を照らし合わせると45db以上あると”睡眠の際には”気になる音を発生している形です。

 

 

タンク容量・排水について

 

アイリスオーヤマのIJC-H65の排水方法は以下の通り。

タンクを取り出した後、左端の穴から排水するだけです。

時間で言うと1分もあれば完了できます。チョー簡単です。

 

またこの商品の除湿力は6.5ℓ/日ありますが、タンク容量は2.5ℓになっています。

そのため、24時間稼働させる場合は朝・夕・就寝前の3回に分けて排水することになります。

排水はすぐ終わる作業ですが、なるべく回数は少なくしたいところです。

タンク容量が2ℓを下回ると排水頻度が格段に上がるので、タンク容量2ℓ以上の商品を探しましょう。

 

 

 

まとめ

今回はアイリスオーヤマの除湿機を紹介させていただきました。

一人暮らしには価格的にも機能的にもオススメできる商品です。

 

是非こちらの条件を参考に最適な除湿機を選んでみてください。

  • コンプレッサー式
  • 静音設計
  • タンク容量が2ℓ以上

 

湿度はギターだけでなく、人のメンタル面にも影響します。

梅雨に時期にカラッとした爽やかな朝を迎えるとギターのモチベーションもグングン上がります。

除湿機で人にもギターにも優しい環境を整えて、楽しいギターライフを送りましょう!

 

 

ABOUT ME
ケニー
アコースティックギター・ソロギターについての情報をゆるく発信していきます!